ライブラリー

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作・演出 緑川憲仁
2013年2月8日(金)〜2月17日(日) 中野 ザ・ポケット
協賛 : 中野区観光協会、中野区商店街連合

シアターキューブリック60minutes二本立て公演『てのひらに眠るプラネタリウム』

だけど、行くんだ

母の葬式を抜け出し、近所の公園に逃げ出した歩。
そこで近所の少年と少年の飼い猫と出会う。
歩は、「お母さんは僕の事嫌いだから」と言うその少年を自分に重ねる。
久々に再会した兄の司、弟の匠と。

宮沢賢治の宇宙観にインスパイアされて描いた劇団黎明期の代表作『宇宙をskipする時間』を、まったく新しいキャスト陣で10年ぶりに再演!11歳の少年に訪れた初めての孤独と不思議な世界。
それとリンクする新作『てのひらに眠るプラネタリウム』は、かつては誰もが少年だったことを忘れた大人たちが、心のふるさとへと回帰していく大冒険ものがたり。

歩/松本誠
司/伊藤十楽成
匠/翔太[演劇ユニットSCANP]
絢子/たなか智保[劇団阿佐ヶ谷南南京小僧]
さやか/夕華梨緒
高遠/小叉ぴろこ[7millions-ナナミリオンズ-]
茅野/谷口礼子
キバパン/千田剛士
御前崎/山郫雅志[ホチキス]
手賀沼/大沼優記
通りがかっただけの男/片山耀将
少年/伊禮亜美[劇団fool]
少年が飼っている猫/工藤理穂
少年の母親/石川佳那枝[innerchild]

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作・演出 緑川憲仁
2013年2月8日(金)〜2月17日(日) 中野 ザ・ポケット
協賛 : 中野区観光協会、中野区商店街連合

シアターキューブリック60minutes二本立て公演『宇宙をskipする時間』

だけど、行くんだ

「歩!なんでだよ!」。何度も呼びかけるが歩の返事はない。
小学校から帰った翼は歩の家の前にいた。明日は二人の誕生日。
担任の先生から、歩からの誕生日プレゼントを受け取った翼は、
喧嘩したままの別れを激しく後悔していた。
歩は引っ越しをして、もうそこにはいないのだった。
失意のまま歩きつづけ、気が付くと翼はいつもの公園に来ていた。
するとそこに歩と飼い猫のそらが現れる。
そして、そらが不意に言葉をしゃべり出す。
驚く翼をよそに、そらは自分と手を繋げと促す。
二人がそらと手をつなぐとふわりと空へと舞い上がる。
空中公園に舞い降りた翼と歩は、ブランコ兄弟や時計、噴水の彫刻などと出会う。
それぞれに悩みを抱えていることを知った翼と歩は、
大人顔負けの相談相手になって、彼らの対立を仲介しながら鮮やかに問題を解決させてゆく。
しかし、笑顔の戻った彼らの輪の中で翼の心の奥底にある秘密が疼き出す。
翼が歩に抱いた嫉妬。歩についた嘘。
そらはそんな翼を優しく見守っていたが……。

翼/市場法子
歩/敷名めぐみ
そら/工藤理穂
カストル/山郫雅志[ホチキス]
ポルックス/大沼優記
さそり時計/ささきくみこ[宇宙食堂]
カシオペア/矢野あずさ
カラカラ/樹
流星/片山耀将

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作・演出 緑川憲仁
2012年10月28日(日)〜11月4日(日) すみだパークスタジオ[倉]
後援 : 墨田区 墨田区教育委員会 墨田区観光協会 墨田区商店街連合会 下町人情キラキラ橘商店街
協賛 : すみだ観光まちびらき

シアターキューブリック2012秋のすみだ祭り『Fire and Fight,SUMIDAAA!』

愛情、友情、義理人情!これぞ極上の下町人情演劇!

東京スカイツリー開業で賑わった2012年から10年———、
2022年、シャッターが下りたままの店が増え、活気を失いつつあるギンギラ商店街。
この街を愛し奮闘する、男と女と、男のような女(?)たちの、Fire and Fight!!

アイス市場/市場法子
鳥の谷口/谷口礼子
和菓子のもくだ堂/茂久田恵
肉のかんな/漢那悦子
莉緒/片山耀将
あんず/松本誠
キバ/千田剛士
ポン助/伊藤十楽成
主任/大沼優記

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作・演出 緑川憲仁
2012年5月23日(水)〜27(日) 中野 ザ・ポケット
後援:岩手県・岩手県教育委員会・花巻市・花巻市教育委員会

『葡萄酒いろのミストラル』

「他の生き物でもいいから、もう一度兄なさんに会いたい」

昭和23年春。戦後復興で活気づく東京の片隅に、
家の外へ一歩も出られない引っ込み思案の雌犬「かりん」がいた。
飼い主の少年「ユウキ」は、情けなく思いながらも、
自分のそばを離れられないかりんを可愛く思っていた。
ある日、空から舞い降りてきたたんぽぽの綿毛「しずく」が、かりんをからかう。
しずくに誘われ、おそるおそる野良犬の溜まり場へと足を踏み入れるかりん。
かりんは、怖さの先にある未知の世界の楽しさを知り、
出会った犬たちとの交わりを通じて、まだ見ぬ自分がいることに気づいてゆく。
そして、見上げた雄大な夜空に、眠っていた記憶が星のように光を放ち始める——。

作・演出である緑川憲仁が敬愛する作家・宮沢賢治の魅力を星のようにちりばめた、愛と勇気の冒険ファンタジー!

かりん/市場法子
しずく/谷口礼子
ユウキ/伊禮亜美[劇団fool]
オリオン/松本誠
所長/山崎雅志[ホチキス]
文明犬/大沼優記
ぜいたく猫/園山ことえ[スーパーグラップラー]
帝都運送/千田剛士
ミツエ/田中智保[劇団阿佐ヶ谷南南京小僧]
水沢/茂久田恵
犬博士/小叉ぴろこ[7millions-ナナミリオンズ-]
バルコック/片山耀将
賢治/伊藤十楽成

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作・演出 緑川憲仁
2011年10月15日(土) 関ケ原町ふれあいセンター大ホール
主催:岐阜県関ケ原町 『関ケ原合戦祭り2011』

『島津の疾風』

「中馬大蔵、気張って走るっとじゃ!」

天下分け目・関ヶ原の戦いにおいて「不戦」という選択をした軍団がいた。"九州の雄"島津義弘率いる1500の兵は眼前で展開する死闘をひたすら傍観。だが小早川秀秋の大軍が徳川方に寝返ると島津勢は戦場の真っ只中に孤立。四方を敵に囲まれ窮地に追い込まれた島津軍は、
遂に"前方への撤退"という前代未聞の行動に出る!

中馬大蔵/大沼優記
本田主計/片山耀将
山田有栄/松本誠
五代満寿/谷口礼子
川越志摩/漢那悦子
市来とき/市場法子
平野貞与/茂久田恵
長寿院盛淳/伊藤十楽成
島津豊久/山崎雅志[ホチキス]
島津義弘/井俣太良[少年社中]

舞台写真

特設サイト http://www.qublic.net/tagatame11//
作・演出 緑川憲仁
2011年5月20日(金)~5月22日(日) 高知県立美術館ホール
2011年5月25日(水)~5月26日(木) 紀伊國屋サザンシアター
主催:「誰ガタメノ剣」高知公演実行委員会
高知県立歴史民俗資料館/高知県立美術館/シアターキュブリック
協力:長宗我部ファンクラブ/長曾我部最高委員会/
長宗我部顕彰会/土佐のまほろば地区振興協議会
後援:高知県/高知県観光コンベンション協会/高知市/南国市/南国市教育委員会
(財)高知県文化財団/高知県立坂本龍馬記念館/若宮八幡宮/土佐神社/雪蹊寺/国分寺
高知新聞社/RKC高知放送/NHK高知放送局/高知さんさんテレビ/
KUTVテレビ高知/高知ケーブルテレビ/エフエム高知

『誰ガタメノ剣』

「これは宿命だ。滅びようと栄えようとどちらでもよい。」

戦国時代、四国の土佐から天下を夢見た長宗我部家の若き当主・元親。遠く織田家の家中から嫁いできた菜々は、寡黙でつかみどころの無い風変わりな夫を興味深い目で観察する。ある日、元親が菜々に頼みこんだ願いは、土佐の最高権威・一条氏を滅ぼすための謀略の「使者」。元親に劣らず風変わりな性格の菜々は、二つ返事でこの頼みを快諾する。かくして元親は、地道な策謀をめぐらせて土佐国を統一。家臣、領民の力と心を束ねて、悲願の四国平定へと乗り出す。しかし、中央では織田信長が日の出の勢いで天下統一の道を突き進んでいた。
革新的な発想と戦略で瞬く間に勢力を拡大した信長に対して、元親は信長との対決を避けるため弟の香宗我部親泰を使者に立て友好関係を築く。だが信長はその盟約を反故にし、元親討伐の指令を下す。時は天正10年(1582)6月2日早暁。信長が兵も伴わずに入っていた京都・本能寺へと、おびただしい数の軍勢が迫っていた……。
天下人・信長、秀吉に真っ向から戦いを挑んだ、四国の英雄・長宗我部元親と彼を支えた人々の"熱い絆の物語"。

多くの歴史ファン、演劇ファンに絶賛の声をもらい、
ついに高知公演が実現する。

長宗我部元親/片山耀将
菜々/谷口礼子
香宗我部親泰/船戸慎士[Studio Life]
福留隼人/谷畑聡[劇団AUN]
谷忠澄/伊藤十楽成
長宗我部信親/松本誠
お里/根岸絵美[ひょっとこ乱舞]
しの/小叉ぴろこ[開店花火]
香緒/たなか智保[劇団阿佐ヶ谷南南京小僧]
ふじ/茂久田恵
たま/長谷川香
一条兼定/大沼優記
黒岩英之助/市場法子
宍喰屋/千田剛士
長宗我部国親/村岡あす香[Polka dots]

おね/漢那悦子
茶々/工藤理穂[宇宙食堂]
森蘭丸/阿久津優
石谷頼辰/山崎雅志[ホチキス]

羽柴秀吉/小島聰[ブルドッキングヘッドロック]

織田信長/首藤健祐[東京ハートブレイカーズ]
 
矢野あずさ/森澤碧音 田口亮太朗/高野辰也/堀之内弓理/織部ゆかり/Azuki/
七野正行/伊禮亜美/樹/柿沼照継/木村若菜

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作・演出 緑川憲仁
2011年1月4日(木) 曳舟文化センター

『1234!すみだ!』

 

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漢那悦子
市場法子
谷口礼子
茂久田恵

片山耀将
千田剛士
伊藤十楽成
松本誠

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2010年6月26日(土)~7月18日(日) 曳舟湯
後援:墨田区・一般社団法人墨田観光協会・墨田浴場組合・下町人情キラキラ橘商店街

『曳舟湯の怪人』

立ちのぼる湯気のむこうは、目くるめく走馬燈。

気がつくと、下町の銭湯にいた。
裸で、髪もずぶ濡れの小梅は、何が起きたのかまるで分からない。
古い柱時計が時を告げる。
遠い昔の仲間たちがリコーダーを吹いてやってくる。
クラスメイトのミサキは病気がちで、遊ぶのもいつも一人。
ある日小梅は女子リーダーの目を盗んで、ミサキに話しかける。
それまでのわだかまりが溶けてゆく二人。
大人への階段をまたひとつ上った気がした小梅。
けれども、事件はその日の夕方にやってきた──。

あの頃毎日繰り広げられた賑やかな時間。
けれどもそれは二度と戻ってこない時間。

昭和7年創業の下町の銭湯・曳舟湯を
そのまま劇場にして描く、ノスタルジック・ファンタジー。

小梅/漢那悦子
ミサキ/須賀麻耶佳
ジュン/谷口礼子
カオル/茂久田恵
生コン/片山洋介
ポン助/伊藤十楽成
マープ/松本誠
キバ/千田剛士
みやこ先生/市場法子

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2010年1月20日(水)~1月24日(日) 紀伊國屋サザンシアター
後援:高知県・高知県観光コンベンション協会・高知市・南国市教育委員会
高知県立坂本龍馬記念館・高知県立歴史民俗資料館・若宮八幡宮・土佐神社・雪蹊寺
協賛:土佐鶴酒造株式会社・馬路村農協

『誰ガタメノ剣』

「これは宿命だ。滅びようと栄えようとどちらでもよい。」

戦国時代、四国の土佐から天下を夢見た長宗我部家の若き当主・元親。遠く織田家の家中から嫁いできた菜々は、寡黙でつかみどころの無い風変わりな夫を興味深い目で観察する。ある日、元親が菜々に頼みこんだ願いは、土佐の最高権威・一条氏を滅ぼすための謀略の「使者」。元親に劣らず風変わりな性格の菜々は、二つ返事でこの頼みを快諾する。かくして元親は、地道な策謀をめぐらせて土佐国を統一。家臣、領民の力と心を束ねて、悲願の四国平定へと乗り出す。しかし、中央では織田信長が日の出の勢いで天下統一の道を突き進んでいた。
革新的な発想と戦略で瞬く間に勢力を拡大した信長に対して、元親は信長との対決を避けるため弟の香宗我部親泰を使者に立て友好関係を築く。だが信長はその盟約を反故にし、元親討伐の指令を下す。時は天正10年(1582)6月2日早暁。信長が兵も伴わずに入っていた京都・本能寺へと、おびただしい数の軍勢が迫っていた……。
天下人・信長、秀吉に真っ向から戦いを挑んだ、四国の英雄・長宗我部元親と彼を支えた人々の"熱い絆の物語"。

多くの歴史ファン、演劇ファンに絶賛の声をもらい、紀伊國屋サザンシアターにて拡大再演。

長宗我部元親/片山洋介
菜々/谷口礼子
香宗我部親泰/船戸慎士[Studio Life]
福留隼人/塩崎こうせい[X-QUEST]
谷忠澄/伊藤十楽成
長宗我部信親/松本誠
お里/塩路牧子[裏庭巣箱]
朝井/津島わかな[天然果実]
萩乃/戸上恵津子
香緒/竹内潤子[劇団テアトル・エコー]
浅黄/茂久田恵
しの/小叉ぴろこ[開店花火]
ふじ/市場法子
たま/長谷川香[Playing unit4989] 
りつ/伊藤優[InnocentSphere]
れい/たなか智保[劇団阿佐ヶ谷南南京小僧]
源右衛門/大沼優記
鈴々音/菅原沙織
とら/Azuki
旅の尼/奥山静香
一条兼定/七野正行
一条房家夫人/小畑友香里
助兵衛/阿久津優
真奈/森澤碧音
佳奈/矢野あずさ
怜奈/水谷まり
黒岩英之助/村岡あす香[KUSARE芸道R]
  長宗我部国親/木浪香織
  宍喰屋/千田剛士
エドナ/蓮見理[女子%]
シモン/八重柏賀子
森蘭丸/住吉屋力
石谷頼辰/小島啓寿
茶々/須賀麻耶佳
おね/漢那悦子
羽柴秀吉/小島聰[ブルドッキングヘッドロック] 
織田信長/井俣太良[少年社中]

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2009年9月12日(土)~9月21日(月・祝) 銚子電鉄車内
共催:銚子電気鉄道株式会社
テーマソング「電車はきみの思いを乗せて」
作詞・作曲・演奏 オガワテツヒロ

『銚電スリーナイン~さようなら、イワシ号~』 

扉の先は、昭和27年のセピア。

友達とのプチ旅行に遅刻したヒカルは、
みんなが待つ海へむかうため銚子から出発する小さな電車に慌てて飛び乗る。
木の匂いのするその古い電車の中は、なにやら草ぼうぼう。
しかし、まるでそれが当たり前といわんばかりの乗客たち。
乗客たちの会話から、やがてヒカルはそこが「今」ではないことを感じ始める。
そして、向かいに座った見ず知らずの女性との運命の出会い。
変わってゆくもの、なくなってゆくもの、遺したいもの──。

昭和27年、銚子電鉄ラストランの夏、おそらくそれはフィクションであり、
もしかするとフィクションではないかも知れないものがたり。

ヒカル/市場法子・須賀麻耶佳[進戯団夢命クラシックス]・塩路牧子[裏庭巣箱]
なつ/漢那悦子
イサム/片山洋介
洋樹/小島啓寿
なぎさ/八重柏賀子
まりん/小澤紀子[インプロモーティブ]
乗客の男/伊藤十楽成
車掌/千田剛士

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2009年4月29日(水・祝)~5月3日(日・祝) シアターサンモール

『ベイクド・マンション』

「そっか、アタシ、魔法使いのこどもだったんだ!」

絵本作家のかなえは、あちこち引っ張りダコの超売れっ子作家。
でも、本人はむっつり浮かぬ顔。
売れているのは本当のアタシではないから。演じている「ウソ」のアタシだから。
ある日の仕事帰り、会ったことがあるような、けれども見たことのない、
まるであやつり人形のような男に親しく声をかけられ・・・
気がつくと、かなえが立っていたのは、今まで来たことのない、
けれどもどこか懐しいマンション。
振り返ると男の姿はなく、次の瞬間、鉄扉が閉まる不気味な音がこだまする。
すると、彼女を嘲笑うように、マンションはみるみる朽ち果て廃墟と化してゆく。
廃墟の片隅に潜んでいた無数の妖怪たちが、長い年月を超えて蠢きだす。
やがて誰もいない夜の遊園地のメリーゴーランドが踊るような、
かなえと妖怪たちの、楽しく切ないカーニバル。
そしてスケッチブックには、想像もしなかった物語が紡がれてゆく……。

かなえ/市場法子
まほうつかい/漢那悦子
「ストーカー探偵」ギャロップ/千田剛士
「マンションの管理人」マサコ/塩路牧子[裏庭巣箱]
「ダイナマイトナース」ヴェロニカ/津島わかな[天然果実]
「一人遊びをする男」銚子電鉄/船戸慎士[Studio Life]
「薬物中毒ダンサー」レイモンド/片山洋介
「焦げパン専門」ジャムおばさん/東所美希[アイドリングストップ花歌マジックトラベラー]
「自称・まほうつかいの夫」王子様/更級孝
「まほうつかいの愛用している香水の香り」パルファム/須賀麻耶佳[進戯団夢命クラシックス]
「まほうつかいのランプの精」ぬーぼー/八重柏賀子
仁科くん/數間優一[シアターカズマリック]
くりがしら先生/戸上恵津子
まあちゃん/長谷川香[Playing unit 4989]
おかわりくん/小島啓寿
めぐりん/厭木美里
近所のガキ/伊藤十楽成

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2008年6月21日(土)~7月19日(土)
追加公演 9月6日(土)~7日(日) 銚子電鉄車内
共催:銚子電気鉄道株式会社
後援:銚子市・社団法人銚子市観光協会

『銚電スリーナイン』

ある日突然、幼なじみから届いた封筒。
ほのかな潮風の香りと数枚の写真だけ…。

和明はプロのカメラマンを目指し7年前に上京してはみたものの、
夢は都会の雑踏のなかに埋もれてゆき、今ではすっかり仕事に明け暮れる日々。
そんな時、幼馴染の由子から封筒が届く。

封筒のなかにはほのかな潮風の香りと数枚の写真だけが入っていた。
由子が日々の暮らしのなかで撮ったと思われる、
たくましい生活感とわずかばかりの郷愁を感じさせる銚子の風景たち。

和明は、自分に送られたメッセージがいったい何だったのか、
どうしても気になり、封筒を片手に銚子へ向かう電車に飛び乗る──。

和明 片山洋介
由子 市場法子・須賀麻耶佳
結城 漢那悦子
乗客の男 伊藤十楽成
車掌 千田剛士

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2008年2月7日(木)~2月11日(月・祝) 中野ザ・ポケット

『誰ガタメノ剣』

着物無シ! カツラ無シ!! チャンバラ無シ!!!
時代劇らしさを一切排除した、キューブリック流時代劇。

戦国時代、四国の土佐から天下を夢見た長宗我部家の若き当主・元親。遠く織田家の家中から嫁いできた菜々は、寡黙でつかみどころの無い風変わりな夫を興味深い目で観察する。ある日、元親が菜々に頼みこんだ願いは、土佐の最高権威・一条氏を滅ぼすための謀略の「使者」。元親に劣らず風変わりな性格の菜々は、二つ返事でこの頼みを快諾する。かくして元親は、地道な策謀をめぐらせて土佐国を統一。家臣、領民の力と心を束ねて、悲願の四国平定へと乗り出す。しかし、中央では織田信長が日の出の勢いで天下統一の道を突き進んでいた。
革新的な発想と戦略で瞬く間に勢力を拡大した信長に対して、元親は信長との対決を避けるため弟の香宗我部親泰を使者に立て友好関係を築く。だが信長はその盟約を反故にし、元親討伐の指令を下す。時は天正10年(1582)6月2日早暁。信長が兵も伴わずに入っていた京都・本能寺へと、おびただしい数の軍勢が迫っていた……。

天下人・信長、秀吉に真っ向から戦いを挑んだ、四国の英雄・長宗我部元親と彼を支えた人々の"熱い絆の物語"。

長宗我部元親/片山洋介
菜々/谷口礼子[O-MATSURI企画merrymaker]
香宗我部親泰/船戸慎士[Studio Life]
福留隼人/塩崎こうせい[X-QUEST]
谷忠澄/伊藤十楽成
さと/蓮見理[女子%]
加尾/津島わかな[天然果実]
しの/小松ぴろこ[開店花火]
たま/長谷川香[Playing unit4989]
ふじ/戸上恵津子
黒岩英之助/市場法子
長宗我部国親/村岡あす香[KUSARE芸道R]
宍喰屋/千田剛士
石谷光政/更級孝
森蘭丸/住吉屋力[O-MATSURI企画merrymaker]
茶々/田中智保[劇団阿佐ヶ谷南南京小僧]
おね/漢那悦子
羽柴秀吉/小島聰[ブルドッキングヘッドロック]
織田信長/井俣太良[少年社中]

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2007年8月8日(水)~8月12日(日) 恵比寿エコー劇場

『レグルスのガラスの翼』

天高く瞬く、その閃光を追え。

幾世にもわたり天空を支配し続けてきたアルビレオの王族。
しかし、家来の裏切りによりその城塞を追われ王家は滅亡する。
王族の血脈を継ぐ唯一の王子レグルスは幸いにも敵の手から逃れ、
地球上ののどかな町で育てられた。
養父となったガラス職人のロートレックは、レグルスをまるで我が子のように、
飽くまでも人間の子として育て、青年となったレグルスもまた父の期待に応え、
ガラス職人の道を歩み始めていた。レグルスはすでに普通の人間となっていた。
やがて王家滅亡から長い年月が過ぎ、ある年の夏の夜、
西方の空に長大な尾をひく彗星が忽然と姿を現す。
人々は彗星の出現を凶事の前兆と恐れたが、ただひとりレグルスだけは
、彼の中で静かに眠り続けていた空を翔ける遺伝子の目覚めを感じ、
はるかな天空へと思いを募らせた。
その彼の前に王家アルビレオの遺臣と名乗る一団がやってくる。
そして、王家再興のために迎えに来たのだとレグルスに跪く。
瞬時に境遇が一転するレグルス──。

空を翔べないプリンスの、空に向かって想いを馳せる大冒険物語。

レグルス/片山洋介
スピカ/漢那悦子
ヘレン/市場法子
ロートレック/白鳥光治
ジョセフ/東所美希[アイドリングストップ花歌マジックトラベラー]
ドルナック/伊藤十楽成
リラ/阿由葉
アルタイル/千田剛士
バーナード/更級孝
プロキオン/扇田森也[mrs.fictions]
アストレア/川上小百合
ベネット/村岡あす香[KUSARE芸道R]
ライト姉妹(姉)/八重柏賀子
ライト姉妹(妹)/三上真依
ベルナール神父/小島啓寿[カムカムミニキーナ]

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2006年7月13日(木)~7月17日(月・祝)
シアターグリーンBIG TREE THEATER

『フェイス・ザ・ラビリンス』

「ちがう、こんな私じゃない」

天上界。天使に憧れるクルミは、素直すぎて要領が悪いためになかなか天使になれない。
親友のカンナにも先を越されて、自分も早く一人前の天使になりたいと思うが、
同じく親友の先輩天使ベルには「向いてない」と言われてしまう。
ある日クルミは、生前に恋人だった孝平が天への召還の候補になっていることを知る。
「再び会えるかも知れない」と思わず喜んでしまうクルミ。
孝平は事故で記憶をなくし入院していた。
孝平の母や親友が病状を心配していたが、
何より恋人の珠美は「自分と喧嘩したせい事故に遭った」と責任を感じていた。
クルミは一時的に天に召されている孝平の魂に会いに行くが、
見習い天使のクルミの姿は孝平には見えない。孝平の死を願ってしまうクルミ。
それが許せないベル。カンナに連れられ地上界へやってきたクルミ。
孝平との喧嘩に和解ができないまま離れてしまった珠美に自分が重なる。
孝平を思う人々の思いにふれてクルミの心は揺らぐ。いよいよ容態が急変する孝平。

「ちがう、こんな私じゃない」。

遂にクルミはカンナとベルの力を借りて孝平を助けるために走り出す。

再演を熱望されること5年、キャストを一新し迫力の再演。

クルミ/漢那悦子
ベル/伊藤優
エーデル/片山洋介
アンナ/川上小百合
オリーブ/八重柏賀子
孝平/小島聰[ブルドッキングヘッドロック]
珠美/市場法子
大山/北出浩二[teamSPITFIRE]
福岡先生/伊藤成・千田剛士
良枝/石神まゆみ
幹雄/更級孝
朝霞先生/小林シゲル
成増/細野肇
べラドンナ/田中智保[劇団阿佐ヶ谷南南京小僧]
カトレア/本多可奈[BQMAP]
ミント/戸上恵津子
バーベナ/青木将彦
アイリス/澄川友哉
ランマル/村岡あす香[KUSARE芸道R]
ノブナガ/稲葉仁

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2005年9月30日(金)~10月3日(月) シアターグリーンBIG TREE THEATER

『タンデム』

「風はいつも私たちを見ている。そして、いつも背中を押している。」

幼いころ両親と死に別れた少年タイカイと少女ナダの兄妹は、
伯父の家に引き取られた。
進学して寮で暮らすようになったタイカイが、妹ナダに会うために久々に戻ると、
まるで人が変わったように冷ややかな態度の伯父たち 。
「お母さんが遠い町でお前を待っている」と伯父に言われ、
ナダはその言葉を信じてしまうのだが、
タイカイたちの前に現れた伯父伯母は、本当の彼らではなく、
この家を我が物にしようと企む狸が化けた姿だった。
ちょうど同じ頃知り合った転校生のマツタチバナに手をひかれ、
ナダが辿り着いた場所は山に住む狐たちの砦。
ナダをここへ案内したマツタチバナは少女に化けた狐だったのだ。
狸たちとの戦いを切り抜け、狐たちとともに、ナダの母をさがす旅が始まる。
そして妹ナダを追いかける兄タイカイの悲しく切ない旅も……。

爽やかで切ない、キューブリック冒険ファンタジーの王道。

タイカイ/伊藤成
ナダ/市場法子
マツタチバナ/夏谷理恵[Human.b]
アラマツ/千田剛士
マツヒラ/片山洋介
マツモリ/細野肇
ハナヤシャ/伊藤優
イチワカ/稲葉仁
フタワカ/石川学[演劇倶楽部『座』]
クニヤシャ/八重柏賀子
ヤリミズ/松本誠
アマガセ先生/更級孝
オトノハヌシ/漢那悦子

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2005年1月7(金)~1月10日(月・祝) 新宿シアターモリエール

『プルシアンブルーの瞳』

「私に眼をくれた人は、あなたのことが好きだったんですね。」

病室で家族に囲まれながら包帯をはずす遥。
移植した左眼は薄く青みがかっている。
近所の子供たちのケンカの仲裁をしようとした際、
子供たちの振り回していた木の枝が左眼に刺さり眼球をなくしてしまった大学生
の遥は、 さらにその時のショックでそれまでの記憶全てを失ってしまった。
眼球移植をすれば記憶も戻るかも知れない、
という両親の期待を背負って手術を受けるが、遥の記憶はなかなか戻らない。
そんな遥の左眼にときどき映る、見たことのない、しかし懐かしい景色。
そして美しい女性と青年の姿。左眼が見せるこの景色は遥自身の記憶なのか、
この左眼の持ち主がかつて見ていたものなのか。
まるで別の人間が入り込んできたように人が変わった遥。
遥の周りはやがて歯車が狂い出す──。
劇場を震撼させた「オシャマンベ」から2年。本格的キューブリックホラー復活。

遥/市場法子
謙一郎/品川公春
祐希子/山田希
政之/千田剛士
加奈子/漢那悦子
小出/片山洋介
柏崎/稲葉仁
長岡/伊藤成
吉田/更級孝
別の医師 細野肇
子供/市坪明

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2004年8月20日(金)~8月22日(日) 劇場MOMO

『エノデン・スリーナイン』 

「鎌倉よ、さようなら。」

畠山は仕事も家庭もうまく行かず、家の中に居場所がなくなり家出してきたばかり。
ノブは友達のヒデと一緒にユウコがいる伊豆の別荘へ子供たちだけで出かけようと、
母親を騙して飛び出してきたばかり。
「とにかく遠くへ行きたい」「自由になりたい」、
背負っている状況が似ていることを察し、お互いに親しみを感じる二人。
鎌倉を出て江ノ電に乗り、藤沢に到着するはずなのに、
行くはずのない波の上や海の中を走る電車。
二人はいつしか、行きたいと思ったところはどこへでも行ける電車、
"江ノ電スターライトエクスプレス"に乗っていた。
旅をしながら畠山とノブはお互いを分かり合ったりけなしたりしていたが、
ノブは母親や周囲の人たちの気持ちをあまりに考えなかった自分を次第に責め始める。
旅を終わらせようとするノブ。鎌倉駅に戻り、母親に頬を叩かれ、
抱きしめられるノブを見て畠山にもほろ苦い思いが込み上げる。
今まで一緒に旅を続けたノブはかつての自分だったことに気づく。

変わらない自分。それでも愛してくれる人たち。
本当に大切なものは何かに気付く、切ない冒険物語。

畠山/千田剛士・稲葉仁
ノブ/品川公春・伊藤成
ユウコ/市場法子・山田希
ヒデ/細野肇・片山洋介
真弓/漢那悦子・伊藤優
車掌/更級孝・市坪明

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2004年5月21日(金)~5月24日(月) シアターサンモール

『葡萄酒いろのミストラル』 

「大丈夫、どこまでも走れるよ、わたしは一人じゃないもの!」

家から一度も出たことがない引っ込み思案の雌犬・かりんは、
主人のユウキに急き立てられ、初めてのおでかけ。
しかし、町を行き交う人や車におびえて、ユウキも呆れ顔。
その様子をこっそり陰から見ていた好奇心旺盛なタンポポの綿毛・しずくは、
かりんをメ犬の事務所モと呼ばれる野良犬たちのたまり場へ連れて行く。
そこで出会った犬たちとの交流を通して、生きることの楽しさ、
仲間がいることの幸せに気づいていくかりん。
そして、初めて見上げた雄大な星空に、
かりんの中で眠っていた小さな星のような記憶が光を放ち始める。

緑川憲仁が畏敬する宮沢賢治のエッセンスを集めに集めてコラボレートした渾身の作。
これぞまさしく、キューブリック・ファンタジーの神髄。キャストも一新し、堂々の再演。

かりん/漢那悦子
しずく/温井摩耶[演劇集団キャラメルボックス]
ユウキ/伊藤優
オリオン/品川公春
所長/稲葉仁
文明犬/片山洋介
ぜいたく猫/山田希
帝都運送/千田剛士
ミツエ/大浦さやか[劇団タコあし電源]
水沢/宗像さや子
犬博士/奥山静香
バルコック/吉久直志[カプセル兵団]
賢治/伊藤成

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2003年12月23日(火・祝)~12月30日(火) 新宿シアターモリエール

『サンタクロース・ドットコム!』

「当社は、サンタクロースを各ご家庭に派遣する派遣会社です!」

2023年冬。年末最大のイベント、クリスマスがもうすぐやってくる。
高校生のふみえはクリスマスなんて興味なし。
もちろん、サンタクロースなんか信じていない。
かたや親友の留美はクリスマスが大好き。
留美の家に遊びに来ていたふみえに留美が持ち出したのはパソコン。
「サンタクロースドットコム」というサイトでプレゼントを注文すると、
本物のサンタクロースがやってきてプレゼントを運んでくれるという。
クリスマスの朝、本当にプレゼントが届いて大喜びの留美。呆れ顔のふみえ。
気がつくとふみえたちの前には見たことのない男が突っ立っていた。
それはプレゼントを届けに来たものの帰る術をなくしてしまったサンタクロースだった…。

やさしい気持ちと夢を見ることの大切さを思い出させてくれる
キューブリック2作目のクリスマス公演は、近未来型クリスマスファンタジー。

ふみえ/宗像さや子
仁太郎/稲葉仁
留美/大浦理美恵[演劇集団キャラメルボックス]
晶子/漢那悦子
祐一/千田剛
陽子/山田のぞみ
秋田/品川公春
小野/伊藤優
真由子/安道理恵[Plastic jam]
シラカミ社長/大浦さやか[劇団タコあし電源]
キサカタ/片山洋介
カクノダテ博士/伊藤成
ハチロウ/更級孝
ロゼ/船戸慎士[Studio Life]

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2003年7月30日(水)~8月3日(日) 新宿シアターモリエール

『さよなら夏のリセ』

「ウサギのリセはいつもいつも近くの原っぱに出かけては、
夏休みだけにやってくる風たちと遊ぶのが楽しみでした。」

夏休みのある午後。女子大生のリセは暇をもてあましてダラダラしていた。
祖母・チヨから、まだ行ったことのない田舎の福島の話を聞いたリセは、
父・マサキに福島へ行こうと持ちかける。チヨを田舎から引き取って15年。
リセが20才になる今まで、家族で一度も福島に行ったことがなかったのだ。
福島に着くと田舎の景色に沸くリセたちだが、母のヒトミは浮かない顔。
そんなヒトミをよそにリセは近くの川の方へ散歩に出かける。
リセが川にかかる橋のたもとまで行くと、不思議な女の子と出会う。
仲良くなったその子は、リセを「トーモイ」と呼び、自分が「リセ」であると言い出す。
まるで魔法をかけられたように自分は「トーモイ」と思いこんでしまったリセは、
家族との会話に混乱し、自分に何か隠された謎があることに気づく。
そしてリセ以外の家族たちは、森の中でリセが出会った女の子は、
リセが生まれる直前に亡くなった姉であることを知る。
姉は何を伝えにリセの前に現れたのか。
紐解かれていく過去と家族と周囲の人々の複雑な思い。
「思いの強さ」が引き起こす歪みと愛を描く物語。

リセ/伊藤優
もう一人のリセ/安道理恵[Plastic jam]
ヒトミ/山田のぞみ
マサキ/伊藤成・池内直樹
チヨ/奥山静香
ヒロユキ/品川公春
ヨシコ/草野裕子
ワカマツ/更級孝
ジイ/千田剛
アダタラ/宗像さや子
カマオ/片山洋介
ワラビ/竹内政江
マエストロ/稲葉仁
ミハル先生/漢那悦子

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2003年2月27日(木)~3月6日(木) 新宿シアターモリエール

『宇宙をSkipする時間』

「僕は一人になりたいんだ。」

「裕太くん、裕太くーん」。何度も呼びかけるが裕太の返事はない。
小学校から帰った拓は裕太の家の前にいた。明日は二人の誕生日。
担任の先生から、裕太からの誕生日プレゼントを受け取った拓は、
喧嘩したままの別れを激しく後悔していた。
裕太は引っ越しをして、もうそこにはいないのだった。
失意のまま歩きつづけ、気が付くと拓はいつもの公園に来ていた。
するとそこに裕太と飼い猫のそらが現れる。
そして、そらが不意に言葉をしゃべり出す。
驚く拓をよそに、そらは自分と手を繋げと促す。
二人がそらと手をつなぐとふわりと空へと舞い上がる。
空中公園に舞い降りた拓と裕太は、ブランコ兄弟や時計、噴水の彫刻などと出会う。
それぞれに悩みを抱えていることを知った拓と裕太は、
大人顔負けの相談相手になって、彼らの対立を仲介しながら鮮やかに問題を解決させてゆく。
しかし、笑顔の戻った彼らの輪の中で拓の心の奥底にある秘密が疼き出す。
拓が裕太に抱いた嫉妬。裕太についた嘘。
そらはそんな拓を優しく見守っていたが……。

劇団結成3周年記念公演にふさわしい、これぞキューブリックファンタジー。

拓/高見羊吾
裕太/伊藤成
そら/宗像さや子
カストル/品川公春
ポルックス/片山洋介
さそり時計/山田のぞみ
カシオペア/奥山静香
カラカラ/園山琴絵
流星/稲葉仁

舞台写真

作 緑川憲仁+漢那悦子 
演出 緑川憲仁
2003年2月27日(木)~3月6日(木) 新宿シアターモリエール

『風ときどきポルネ』

「思いを伝えるのは本当は言葉なんかじゃないのよ。」

花の鼓動が聞こえる。人々の鼓動と重なり合うように。
石橋は市役所の緑地課に勤める公務員。
あまりに実直なうえ口が悪いため、人とうまく関わることができない。
職場の人間にも煙たがられ、同僚で恋人の晶とも喧嘩中。
人間は面倒くさいとさえ感じる毎日。
そんな石橋だが、草木を育てることには人一倍長けていた。
ある日の昼休み、鉢植えを持っていた謎の女と知り合う。
その女は神秘的な姿をしたその鉢植えを石橋に渡す。
植物の名はポルネ。
女は言う、「ポルネに話しかけると、その気持ちが香りに変わって周りの人々に届く」と。
半信半疑でポルネを持ち帰る石橋。
その後職場で上司と喧嘩した石橋が「みんないなくなってしまえ」と思いを吐き捨てたとき、ポルネが不思議な色を放ち出す。
次々と行方不明になっていく職場の人々。ついには晶までも。
独りになった石橋は自分の愚かさに気づき走り出す。大切な人を救うために。

緑川憲仁と漢那悦子の初の共同執筆で挑戦した60分のミステリーファンタジー。

石橋/品川公春
女/漢那悦子
晶/伊藤優
大熊部長/渡邉哲
千春/山田のぞみ
祥江/竹内政江
土屋警部/稲葉仁
鳩ヶ谷/千田剛
ポルネ/園山琴絵

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2002年10月2日(水)~10月6日(日) シアターサンモール

『君のヒトミに恋してる』

「後ろを振り向くことは悪いことじゃない。
でも、それは前に進むためのもの。」

娘のさくらと二人で暮らす俊一は、
2年前に亡くした妻・恭子を忘れられないまま暮らしている。
さくらを幼稚園に送りとどけた俊一は、
偶然さくらの担任が高校の同級生・小百合であることを知る。
高校生の頃、互いに密かな思いを寄せていた俊一と小百合は11年ぶりの再会を果たす。
小百合は幼稚園の先生を辞め、故郷に帰る決心をしていた。
この日は皮肉にも最後の出勤の日だった。
俊一は小百合が幼稚園を辞めることを知り、ショックを受ける。
そんな俊一に小百合は昔好きだったことを切り出す。
記憶の中から突如甦った淡い恋心と、決して色褪せない亡き妻への想い。
現実と記憶の狭間で強く心を揺さぶられる俊一。
そんな俊一に夢の中から何者かが語りかけてくる・・・。

忘れてしまった恋、忘れられない愛の記憶に誰もが胸を熱くする、大人の恋の物語。

俊一/稲葉仁
小百合/山田のぞみ
恭子/漢那悦子
さくら/宗像さや子
ミズキ/伊藤優
ユキエ/園山琴絵
トモ/竹内政江
ケンジ/品川公春
和彦/千田剛
たまき/奥山静香
溝口園長/渡邉哲
健太先生/高見羊吾
まこと/片山洋介
だいすけ/伊藤成
だいすけのママ/田村淳子
ひかり/北川ひかり

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2002年4月24日(水)~4月29日(月・祝) シアターサンモール

『葡萄酒いろのミストラル』

「わたしと宮沢賢治のあいだに吹いた一日だけの季節風──」

家から一度も出たことがない引っ込み思案の雌犬・かりんは、
主人のユウキに急き立てられ、初めてのおでかけ。
しかし、町を行き交う人や車におびえて、ユウキも呆れ顔。
その様子をこっそり陰から見ていた好奇心旺盛なタンポポの綿毛・しずくは、
かりんを「犬の事務所」と呼ばれる野良犬たちのたまり場へ連れて行く。
そこで出会った犬たちとの交流を通して、生きることの楽しさ、
仲間がいることの幸せに気づいていくかりん。
そして、初めて見上げた雄大な星空に、
かりんの中で眠っていた小さな星のような記憶が光を放ち始める──

劇団結成から2年。シアターキューブリックが、東京から岩手まで
全速力でがむしゃらに思い出を掴むために走りまくる大冒険物語。

かりん/漢那悦子
しずく/宗像さや子
ユウキ/伊藤優
オリオン/品川公春
所長/稲葉仁
文明犬/渡邉哲
ぜいたく猫/園山琴絵
帝都運送/千田剛
ミツエ/北川ひかり
水沢/山田のぞみ
犬博士/奥山静香
バルコック/池内直樹
賢治/伊藤成

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2001年12月5日(水)~12月9日(日) シアターサンモール

『おとうさんのいちばん長いクリスマス』 

「ぼくたちがおとうさんにあげるプレゼントは復讐だ。」

クリスマスを間近に控えた夜。
おとうさんは家族からクリスマスプレゼントの相談を持ちかけられる。
しかし、クリスマスが嫌いなおとうさんは言う。
「うちには煙突がないんだ。だからサンタは来ないんだ!」

気がつくとおとうさんは、
持ち主に捨てられたガラクタおもちゃたちの住むおもちゃ箱の中にいた。
くまのぬいぐるみ・まぐまは何か言いたそうにしているが、
おとうさんはそれに気づかない。まぐまの仲間たちは、
おとうさんに「あること」を気づかせようと企み出す。
おもちゃたちはおとうさんに「クリスマスごっこ」という遊びをプレゼントであげるという。
おとうさんが演じるのは、ツトムという名の少年。それはおとうさん自身の名前。
訳も分からずクリスマスごっこを進めていくうち、
おとうさんは「忘れたい、大切な思い出」に気づいてゆく──。

誰の心にも深く鋭く突き刺さる、シアターキューブリック初のクリスマスファンタジー。

おとうさん/渡邉哲
ボク/高見羊吾
おばあちゃん/漢那悦子
おかあさん・くるくる/奥山静香
ケイコ・ココナッツ/伊藤優
カオリ・銀之丞/園山琴絵
まぐま/宗像さや子
ペロットじいさん/品川公春
パロットじいさん/千田剛
黒ひげ/池内直樹
サブ/田村淳子
ライディーン28号/稲葉仁
ジューニバン/山田のぞみ
王様/伊藤成

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2001年8月1日(水)~8月7日(火) 新宿シアターモリエール

『オシャマンベ』

「やりたかったんです、この台本のラストシーンを。」

大学の演劇サークルのステージ、突然舞台の明かりが消えるアクシデントに見舞 われる。
舞台を続けようと必死になるメンバーたち。
再び舞台に明かりが付くと、主役の薫が突然の叫びとともに倒れてしまう。
芝居は中断。劇場の支配人・渋沢が公演の中止を観客に告げる。
翌日、薫は来ない。
「公演を中止にはできない」と、リーダーの永山は栗平に代役を頼む。
OBだった栗平は親友の松田の制止を聞かずに頼みを受ける。
しかし松田が案じた通り、同じシーンで栗平も倒れてしまう。
その場にいた一同は戦慄する。
永山は3年前この役を演じた麻美が上演中に急死したことを話し出す。
薫に憑いていたのは薫の姉、麻美の霊だった。
舞台では薫の体を借りた麻美が永山へ想いを馳せていた。
ある時、麻美は、妹の薫が永山を好きであることに気づいてしまう。
役も永山も妹に渡したくない麻美。
そんな麻美のために仲間たちが用意したのは、ずっと心残りだったラストシーン。

恐ろしくも切ない、キューブリック流ファンタジックホラー。

薫/伊藤優
麻美/漢那悦子
永山/池内直樹
大野/千田剛
秦野/伊藤成
片瀬/園山琴絵
生田/宗像さや子
海老名/北川ひかり
松田/奥山静香・岡田麻耶子
栗平/山田のぞみ・奥山静香
康彦/稲葉仁
綾希子/田村淳子・山田のぞみ
渋沢/渡邉哲

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2001年3月15日(木)~3月20日(火) シアターVアカサカ

『フェイス・ザ・ラビリンス』

「虹を追いかけた、きらきらの夏。」

天上界。天使に憧れるクルミは、素直すぎて要領が悪いためになかなか天使になれない。
親友のカンナにも先を越されて、自分も早く一人前の天使になりたいと思うが、
同じく親友の先輩天使ベルには「向いてない」と言われてしまう。
ある日クルミは、生前に恋人だった孝平が天への召還の候補になっていることを知る。
「再び会えるかも知れない」と思わず喜んでしまうクルミ。
孝平は事故で記憶をなくし入院していた。
孝平の母や親友が病状を心配していたが、
何より恋人の珠美は「自分と喧嘩したせい事故に遭った」と責任を感じていた。
クルミは一時的に天に召されている孝平の魂に会いに行くが、
見習い天使のクルミの姿は孝平には見えない。孝平の死を願ってしまうクルミ。
それが許せないベル。カンナに連れられ地上界へやってきたクルミ。
孝平との喧嘩に和解ができないまま離れてしまった珠美に自分が重なる。
孝平を思う人々の思いにふれてクルミの心は揺らぐ。いよいよ容態が急変する孝平。

「ちがう、こんな私じゃない」。

遂にクルミはカンナとベルの力を借りて孝平を助けるために走り出す。
少女の葛藤と成長を描くサスペンスタッチのファンタジー。

クルミ/宗像さや子
ベル/伊藤優
カンナ/漢那悦子
孝平/村上和也
珠美/奥山静香
大山/伊藤成
福岡先生/渡邉哲
朝霞先生/千田剛
良枝/山田のぞみ
ブライト/池内直樹
カトレア/田村淳子
クロベ/北川ひかり
ランマル/園山琴絵
ノブナガ/稲葉仁

舞台写真

作・演出 緑川憲仁
2000・10.4(Wed)~10.8(Sun)  シアターVアカサカ

Bright

「虹を追いかけた、きらきらの夏。」

都会よりも時間の流れがゆっくりな田舎の高校。
その高校に教師を志す望月が教育実習のためにやってきた。
再会を心待ちにしている山原校長や、幼なじみで一足先に教壇に立っている肇。
いったいどんな人が来るのだろうと、期待と不安でいっぱいの生徒たち。
が、蓋を開けてみると、望月は歯に衣着せぬ大胆不敵でマイペースな社会性ゼロの男。
彼を知る山原校長や肇はさておき、学校関係者の大人たちは憤慨、生徒たちは困惑する。
そんな折、模範的な生徒であるはずの久美子が不祥事を起こす。
同級生や先生たちは「何かの間違いだ」と彼女を支持するのだが、「自分がやった」とすっきりした顔で言い張る久美子。
それは片親の父を思いやる、久美子の精一杯の嘘だった。
ある時、望月は久美子の嘘を知り、彼女に向かって「親なんか捨てろ」と切り出す。
シアターキューブリックの旗揚げにふさわしい、あまりにもひたむきで、あまりにも切ない、ヒューマン・ストーリー。

望月/稲葉仁
久美子/漢那悦子
少年/伊藤優
勝/村上和也
潔/伊藤成
広瀬/千田剛
智子/園山琴絵
ゆかり/山田のぞみ
肇/池内直樹
山原校長/北川ひかり
美奈子/古屋ひとみ
こずえ/奥山静香
あゆみ/宗像さや子
池田会長/田村淳子
利幸・修/渡邉哲